■ひとつだプロダクション(一橋&津田塾)  'The Loman Family Picnic' by Donald Margulies

1965年.NY、ブルックリン。とあるユダヤ人一家が主人公。

一家はもうすぐ長男Stewieの成人式を迎える準備で大わらわ。
「私は、こんな風になってしまった私の人生をとても愛しているのよ。」
Dorisはとても子ども思いだが、ちょっと見栄っ張りで皮肉屋なところがある母親。
彼女の皮肉はそれもそのはず、一家の父親Herbieが働けど働けど稼ぎが増えず、家庭の中で立場がないのである。
しかしこの一家は貧乏ながらも、なんとか幸せに楽しく生活していた。

ある日、次男のMitchellは学校の授業で“DEATH OF A SALESMAN”という劇を読む。それはとあるユダヤ一家の悲哀を描いた名作中の名作劇…。彼は劇中の一家と自分の一家が似ていることに気付いてしまう。
「そういえば僕の家族もピクニックなんて行ったことないな…。」
そして大のミュージカル好きであるMitchellは観客に向けこう語る。
「僕はね、今”Willy!”っていうミュージカル版“DEATH OF A SALESMAN”の脚本を書いているんだよ。自分ひとりでね。その中では僕の家族はみんな仲良しなんだ。いつかみんなにも見せてあげるよ!」

そうこうしている内に長男の成人式は終わり、一家の手元には多額の贈り物が残った。その贈り物を前にして、今まで貧乏ながらもかろうじて保たれていた一家のバランスが崩れ、長男と父親が大ゲンカしてしまう。
「この贈り物は俺のものだ!」
罵声を発しながら家を飛び出てしまう父親!

まさにその時、幼いMitchellの思い描く理想の家族像が、彼の書いた“Willy!”に乗せて動き出す…!

07ひとつだの贈る、とある貧乏一家の、笑いあり、ミュージカルありの極上エンターテイメント!

■慶應プロダクション       'An American Millionaire' by Murray Schisgal

10月の初旬の日曜日、ニューヨークの自宅のLiving Roomには、主人公Nathanielと彼が雇う運転手Jakeの姿があった。主人公Nathaniel Schwabは、親友Arnoldと共同経営する織物工場の社長である。一見、誰もが望むような裕福な生活を送っているNathanielであるが、実はある問題を抱えていた。禁酒、禁煙、食事制限を強いられている上に、最愛の妻Jenniferに1週間前に家出されてしまっているのだ。欲求不満で現状に満足できずに苦しみ、自分の生きる意味を見失っていた…。
そんな彼に突然、殺人予告のメモが届く。送り主は"Heartbroken"と名乗っているが、Nathaniel達には皆目見当もつかない。困惑する二人のもとに、とあるMessengerが時限爆弾を届ける。慌てふためく二人。こんな危機的状況の中で、主人公Nathanielに驚くべき変化が起こる。薬、催眠など、どんな手段でも抑えることの出来なかった、タバコ、酒、飲食への依存心が消え、自分の妻Jenniferとの間にあった「問題」も解決できそうだというのだ。このような変化にNathanielは飛び上がって喜ぶ。主人公たちは、娘のDebbie、Debbieの通う大学の教授Rudetsky、親友Arnoldを巻き込みつつ、その後遭遇するハプニングの連続を、何とか生き延びていく。
予想外の犯人が正体を明かし、これまでにない危機を主人公たちは迎えるが、どうにか最悪の事態を回避することに成功する。喜びもつかの間、一連の殺人未遂事件の解決をきっかけに、Nathanielが以前の依存的な状態に戻ってしまうのだ。落ち込むNathanielのもとに最愛の妻Jenniferが帰宅するのだが、そのJenniferの様子が何かおかしい…。Nathanielは、イカレタ解決方法で最後の危機を乗り切ることにする…。

■立教プロダクション        'Romantic Comedy'     by Bernard Slade

舞台はニューヨーク。主人公Jasonはロマンチックなコメディを得意とする30 代の劇作家。彼は長年コンビを組んできた相棒と別れたことから、良家のお嬢様Allisonとの結婚を決意し、その結婚当日からこの物語は始まる。結婚式当日、マネージャーのBlanche の手違いで、新しい相棒候補の女性が、着替えで素っ裸のJasonの部屋へ飛び込んでくる。彼女の名はPhoebe。 Jasonの作品の大ファンであり、全ての作品を28回ずつ見ているという熱狂ぶり。Jason はその個性に惹かれ彼女を新しいパートナーに選ぶ。

10年の月日が経ち、JasonとPhoebe は数々の作品を生み出しヒットさせた名コンビになって、順調に執筆作業を続けている。そこへ新聞記者のLeoが取材を口実に頻繁にPhoebe に会いに来て猛烈にプロポーズをする。その姿に嫉妬をしてヤケになったJasonは主演女優のKateに手を出し、彼女の言う通りに脚本を直そうとするが、それに激怒したPhoebeはコンビを解消し、Leoの転勤に伴ってパリへと去っていってしまう。

2年後。妻のAllisonと別れ、自堕落な日々をすごしている Jasonのもとに、夫Leoの転勤によって、別人のように垢抜けたPhoebeが戻ってくる。いまさら帰ってきたことに怒りをあらわすJasonだが、Phoebeの前で心臓発作により倒れてしまう。看病のためJasonの家にPhoebeとLeoは住むことになり、つきっきりで Jasonの世話をするPhoebe。Leoはそんな二人の関係を見て、「 Jasonと自分のどちらかを選べ」とPhoebeに決断を迫る。果たしてPhoebe の決断とは…。

友情と愛情の間で繰り広げられるロマンチックなコメディ。どうぞお楽しみください!

■早稲田プロダクション       'Comic Potential'     by Alan Ayckbourn

そう遠くない未来。科学技術を発展させた人類は、人間そっくりのアンドロイドの実用化に成功、テレビドラマは"actoid"と呼ばれるアンドロイドによって演じられていた。
 ある日、演出家のChandler、技術者のTrudi、プログラマーのPrimは、4体のactoidと共にテレビドラマの撮影を行っていた。すると故障したのか、医者役のactoidが台詞を間違えた。更に、それを見た看護婦役のactoidが笑い出したのだ。調整後撮影を再開、医者も台詞を間違えず、順調かと思われたが、今度はChandlerの無茶な演出に看護婦が再び笑い始める。怒るChandlerたちのもとへ、所長のCarla、作家志望で社長の甥のAdamがやって来る。AdamはChandlerがかつて撮っていた映画の大ファンであるという。もう一度撮影を再開する、今度は医者が再び台詞を間違え、看護婦がそれを見て笑い出してしまう。怒ったChandlerは酒を飲みに、PrimとTrudiは休憩に行ってしまう。スタジオに一人残されたAdamが引き出しに入っていた古いコメディ映画を観ていると、突然看護婦が笑い出す。ぎこちなく会話を始めるAdamと看護婦役のactoid。看護婦は"JCF31333"と名乗るが、Adamはそれを聞き間違え、彼女を"Jacie"と呼ぶように。彼女にコメディの才能を見出したAdamは、Jacieにダブルテイク(二度見)やパイ投げなど笑いのテクニックを教え込む。
 同日、撮影中にダブルテイクをするJacie。Chandlerは激怒するが、Adamの説得によりJacieを主人公にしたドラマを撮ることを約束、更なるテクニックをJacieに教える。
 新たなドラマの撮影に取り掛かった一行のもとを、Carlaと、社長のLester、Lesterの会話係Marmionが訪れる。Jacieは見事なコメディアンぶりを見せ、Lesterの賞賛を受ける。しかし、彼女に対し暴言を吐くCarlaに向かって、Jacieは顔面めがけて小道具のパイを叩きつけてしまう。怒り狂ったCarla、それを見たLesterは、Jacieを危険と判断、彼女の初期化を言い渡す。Jacieに特別な感情を抱き始めたAdamは、そうはさせまいと彼女を連れて逃げ出すことに―――。

 


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